ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハ属 Atrophaneura はインドから中国、日本、さらにスンダランド、フィリピン、セレベスにいたる東洋の熱帯・亜熱帯を中心に広く分布し、28種におよびます。おもな食草はウマノスズクサ科で、幼虫時代にその成分を体内に取り込み、「毒蝶」として擬態のモデルになっている種が多いと思われます。そのためか、成虫の飛翔はアゲハチョウ属やアオスジアゲハ属などに比べると、一般にゆるやかで、とても優雅です。幼虫は肉質刺状の突起をもち、葉裏にいて、若齢から終齢まで形態や生活様式に大きな変化のないものが多いが、若齢期に群居性を示すものがあります。成虫は食物として花蜜を求め、地表からの給水例は少ないようです。

ジャコウアゲハは日本におけるこの属の代表種で、中国、台湾、朝鮮半島から日本にかけて分布する、いわゆる西部シナ系(ヒマラヤ型)分布種です。成虫イラスト用

« »